マイルチャンピオンシップ

第15回 マイルチャンピオンシップ

8つのG1をはじめ、数多くの大レースの舞台となる1600m。

マイル競争とも呼ばれるその距離で勝つにはスプリント並みのスピードと、ミドルディスタンス並みのスタミナが必要とされる。

競馬の花形ともいえるこの距離を得意としてきた名馬は数多くいるが、その中でも最も強い馬、すなわち最強のマイラーと称される名馬がタイキシャトル

そして、タイキシャトルが最もその強さを発揮したレースが『第15回マイルチャンピオンシップ』である。

1998年11月22日、京都競馬場。

前年にも同競争を制したタイキシャトルは、その後フランスのジャック・ル・マロワ賞を制し、競馬の本場でG1を制した王者として連覇に挑むこととなった。
この日、マイルの頂点を目指してゲート入りした馬はわずか13頭。
もはや並みの実力では太刀打ちできないほどの名馬となったタイキシャトルを前に、出走を回避する陣営が後を絶たなかったのである。

当日の1番人気はもちろんタイキシャトル。
単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持率であった。
その後に続くのは、タイキシャトルに先んじてフランスのG1を制していたシーキングザパールと、前走の京成杯オータムハンデを勝利したシンコウスプレンダ
前年のマイルチャンピオンシップでタイキシャトルの2着につけたキョウエイマーチは、単勝オッズ2桁の4番人気だった。
王者として当然勝たねばならないタイキシャトルと、その王者をあくまで超えようとする挑戦者たち。
それぞれの意地とプライドを賭けた戦いが幕を開けた。

ゲートが開くと、まずマウントアラタキョウエイマーチが激しくハナを競い合った。
キョウエイマーチがその競り合いを制したとき、タイキシャトルはそこからやや離れた3番手集団。
この日は特に手応えがよく、鞍上の岡部幸雄が持って行かれそうな程であった。

ハナを争う2頭が作り出したペースは半マイル通過時点で44.8
超がつくほどのハイペースである。
タイキシャトルは先頭よりいくらか落ち着いたペースで2頭を睨んでいた。

そして第3コーナー過ぎ。
淀の急坂を下る勢いのまま、各馬が進出を開始した。

一足先に直線を向いたキョウエイマーチは粘り込みの体制に入り、好位につけていたシーキングザパールがそれを追う展開。
タイキシャトルはその後ろ3番手でコースの中央につけていたが、鞍上の岡部に動きはなかった。

動く必要がなかったのだ。
馬なりで進出を開始すると、あれよあれよという間に先頭のキョウエイマーチを飲み込んだタイキシャトル。
そして、そのキョウエイマーチとの差が1馬身になろうかという残り200m地点、ついに岡部が鞭を振るった。

まさに駄目押しであった。
強豪たちとのここまでの競り合いをものともしない驚異的な末脚を見せ、後続との差を広げていく。
そして遂に、2着と5馬身差という圧倒的な結果で、秋のマイル最高峰の連覇を果たしたのである。

本場フランスのマイルを制したエリートの、あまりにあっけない勝利。
“憎たらしいほど強い”という表現がふさわしい、最強マイラーを象徴するレースであった。

第15回マイルチャンピオンシップ
1着:タイキシャトル(岡部幸雄)
2着:ビッグサンデー(高橋亮)
3着:ヒロデクロス(吉田豊)

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