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グラスワンダーは朝日杯3歳ステークスを1997年に勝ちました

マルゼンスキーの再来と呼ばれたこの馬の上がり3ハロンは35.4でした

1997年 49回 朝日杯3歳ステークス結果

騎手
1 グラスワンダー 的場均
2 マイネルラヴ 蛯名正義
3 フィガロ 福永祐一

 

かつて「スーパーカー」と呼ばれた馬がいたわ。

 

外国車ブーム華やかなりし1970年代に持込馬としてデビューし、2歳馬(当時の表記で3歳馬)最強を決める朝日杯3歳ステークスをレコードで勝利した「マルゼンスキー」よ。

 

翌年の引退まで連戦連勝を重ねた彼はその後、日本歴代最強の一角に挙げられるまでの名馬としてその名を称えられたわ。

 

時は流れて1997年。 

デビュー以来、圧倒的大差での勝利を重ね続け「マルゼンスキーの再来」と言われたある馬が、満を持して朝日杯3歳ステークスに参戦することとなったわ。

 

1997年12月7日。 

この日中山競馬場で注目を一手に集めたのが、外国産馬のグラスワンダーよ。

 

彼はデビューからの3走でそれぞれ2着に3馬身、5馬身、6馬身の差をつけて圧勝。

 

その間、主戦騎手の的場均は一度も鞭を使わないどころか、まともに追うことさえほとんど無かったわ。

 

いったいこの馬は、どれだけのポテンシャルを秘めているのか。 

グラスワンダーは否応なくファンからの期待を集め、レース当日は単勝オッズ1.3倍という圧倒的な一番人気に支持されたの。

 

レースが始まると、まずハナを切ったのはマウントアラタ。 

2番手にシンボリウォード、内側3番手にはこの日3番人気のアグネスワールドがおり、その後に2番人気のフィガロ。

 

グラスワンダーは中段の外目で、内を狙いに行くこともなく悠々と構えていたわ。

 

逃げたマウントアラタの半マイル通過タイムは45秒4。 

2番手以降に3馬身ほどの差をつけた、超が付くほどのハイペースよ。

 

その頃、やや後方7番手では、的場が愛馬をごく軽く促したわ。

 

グラスワンダーはこれまで通りの機敏な反応で進出を開始したの。

 

第4コーナーでは大外を回りながら、早くも先行集団に並びかけて直線を向いたグラスワンダー。 

このとき先頭を走っていたマイネルラヴを視界に捉え、G1制覇への正念場を迎えた名馬にここで初めて鞭が入ったわ。

 

そこからは一瞬の出来事だったの。 

グラスワンダーは急坂をものともせずに伸びあがり、マイネルラヴをあっという間に抜き去ったわ。

 

坂を登りきるとそのままぐんぐんと差を広げ、気付けば2着に2馬身半もの差をつけてゴールを通過していたのよ。

 

この日の勝ち時計は1:33.6と、当時のレコードを0秒4更新する新記録。 

公式発表よりも柔らかく、重かったとされる当時の馬場状態を鑑みれば、まさに驚異的なタイムね。

 

マルゼンスキーと同じように、無敗で朝日杯3歳ステークスを勝ち獲ったグラスワンダー。 

彼はその後2歳馬としては異例の年度代表馬に選ばれ、また国際レーティングについてもJRAの2歳馬として歴代最高の116ポンドが与えられたわ。

 

奇しくもそれは、マルゼンスキーがこの世を去ったのと同年の出来事だったのよ。

 

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