悪癖が無いか観察して馬の相性を色々探ってみましょう
他の競走馬に噛みついたり、蹴ったりする馬には赤いリボンを装着する
目次
馬にはどんな癖があるのだろう?
- 落ち着きの無い馬
- 不安症の馬
- 気性が激しく喧嘩っぱやい馬
人の個性は人の数だけあるように、馬にも馬の数だけ個性があります。
そして当然「クセ」だってあります。
ここでは競走馬が持っていると厄介な悪癖をご紹介します。
無くて七癖…案外これを知ると、馬の性格が分かって予想に役立つかも・・・?
ふなゆすり
早い話が人間で言うところの貧乏ゆすり!
舟をこぐように身体を左右にゆする癖です。
貧乏ゆすりぐらい良いじゃない、と思うかもしれませんが、このクセは下肢部の故障を起こす事もあるため、馬にとってはよくないクセとされています。
グイッポ
何だこの奇怪な擬音語は?!と思うでしょうが、これもまた良くないクセの1つです。
上の歯を馬の柵や壁板等に当てて、それを支点に顎に力を入れながら空気を飲み込むというものです。
人間だったらめっちゃキモいですね。
何でこんな事をするのか?と聞かれたら馬に聞くしかないのですが、おそらく退屈だから何か噛んでたいのか、他の馬がやってて面白そうだからやってみた結果、馬の間でブームになってしまったのだろうと推測されています。
しかしこのクセもキモいだけでは無いんです。先程「空気を飲み込む」と書きましたが、これが原因でお腹ガスがたまり風気仙(ふうきせん)と言われる腹痛を起こす原因となってしまいます。
そのため軽度のうちに矯正させるそうです。
咬癖(こうへき)
文字通り「噛む」クセです。
人や前に走ってる馬を噛もうとする攻撃性のあるクセです。
この癖がある馬は大抵タテガミの所に赤いリボンを付けられているそうです。
過去にあまり信頼関係が結べていなかった馬に多いようです。
他にも「蹴癖(しゅうへき)」という「他の馬を蹴るクセ」もあって、その場合はしっぽに赤いリボンが結ばれているそうです。
馬も草食系とは言え、結構気性が激しいんですね。
膠着(こうちゃく)
こちらはさっきと打って変わって、動けなくなってしまう事をさします。
何かに目を奪われたり、異常に緊張してしまって騎手の指示が分からなくなってしまうんですね。
ゲートが開いているのにじっと固まってしまっている…なんて事も稀に見かけられます。
身っ食い
これは…いわゆる自傷癖!
ストレスや退屈さから自分の身体を噛むクセがある馬がいるそうです。
気性の激しい馬にも見られ、三冠馬のタニノムーティエの父ムーティエなどがこの癖を持っていました。
あとびき
運動中や繋がれる時に後ずさりしてしまうクセのこと。
繋がれるのを嫌がって後ろに下がるのですが、時には転倒してしまう事もあるので悪癖とされているそうです。
骨折なんてしちゃったら大変ですもんね。
クセは体調を示すサイン
馬にもクセがあるのは分かって頂けたでしょうが、
こうしたクセはその日の体調を示すサインになる事もしばしばあります。
是非レースの時は馬の様子をじっくり見てみましょう。
え?そんな事言ったってゲートについた時には馬券もう買っちゃっててどうしようもない?