ジャパンカップ

第4回 ジャパンカップ

ジャパンカップは、『世界と戦える馬を作る』という目的で1981年に創設された、日本で初めての国際G1競走である。

海外の強豪馬たちと自国の馬が初めて戦う舞台として、日本の競馬関係者たちが万全の体制で挑んだ第一回ジャパンカップ。
結果は、アメリカのメアジードーツにコースレコードを1秒も塗り替られての完敗であった。
そこからは3年連続で外国馬が勝利し、日本馬はことごとく世界の壁に跳ね返されてきた。

しかし、迎えた第4回ジャパンカップ。
日本中のホースマンが待ち望んだ瞬間が遂に訪れるのであった。

この年の出走馬14頭のうち4頭を占めた日本勢は、例年以上に大きな期待のかかった顔ぶれだった。
特に注目されたのは、前年にシンザン以来20年ぶりのクラシック三冠を達成したミスターシービーと、この年に無敗で三冠を勝ち取ったシンボリルドルフ
2頭の本命の脇を、宝塚記念の勝者カツラギエースと、桜花賞を勝ったダイアナソロンが固める格好だった。

当日の1番人気はミスターシービー
シンボリルドルフ前走から中1周というローテーションが危惧され、イギリスで11戦9勝を挙げていたベッドタイムと、アメリカのG1を三年連続で制したマジェスティーズプリンスに次ぐ4番人気であった。

そして運命の発走時刻。
日本競馬界の悲願を込めてゲートが開いた。

真っ先にハナを切ったのは、当日10番人気の日本馬カツラギエース
その他先行すると思われていた馬たちは互いにけん制しあい、かなりのスローペースで集団を形成した。
シンボリルドルフは6番手の外、そしていつも通りシンガリからレースを進めていたミスターシービーは、ゆったりと進む馬群の更に後方へ離されつつあった。

向こう正面を過ぎても、なお危なげなく逃げ続けるカツラギエース
そのリードは2番手からおよそ10馬身、最後尾のミスターシービーから数えれば30馬身近くにも及んだ。
この日、カツラギエース鞍上の西浦騎手はジャパンカップの長距離を攻略するため、ある秘策を打っていた。
馬がより自由に走れるよう、手綱を普段より30cmも長くとっていたのである。
鞍上から全幅の信頼を得た愛馬は、西浦の期待に応えて中山のターフを気持ちよく駆け抜けていた。

カツラギエースが大ケヤキを過ぎたころ、ついに並み居る強豪が追い上げを開始した。
ここまでのスローペースによって、十分に脚を残していた本命馬たち。
先頭との差をみるみるうちに詰めていき、直線を向くころには内からベッドタイム、外からシンボリルドルフがそれぞれカツラギエースを捉えたかに見えた。

しかし、脚を残していたのはカツラギエースも同じであった。
鞍上の西浦騎手が仕掛けるともう一伸びを見せ、残り2ハロン目のラップは11秒3。
2番手以降にこれ以上の追随を許さない末脚を発揮し、遂には2着のベッドタイムに1馬身半の差をつけてゴールを通過した。

どの本命馬でもない、他ならぬ10番人気のカツラギエースが、このとき日本競馬界の悲願を達成したのである。

近年、世界における日本馬の活躍は目覚ましく、遠征した有力馬が海外の重賞を制するのも珍しいことではなくなってきた。
彼らの栄光の歴史は、カツラギエースが国内外に日本馬の実力を示し、海外への扉をこじ開けたこの瞬間から始まったのである。

第4回ジャパンカップ
1着:カツラギエース(西浦勝一)
1着:ベッドタイム(カーソン)
3着:シンボリルドルフ(岡部幸雄)

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