競走馬には「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」という、レース中にどの位置にいると能力を発揮しやすいか、を表す「脚質」という要素があるわ。
競馬場ごと、またコース毎にどの脚質が強い、という傾向があるのはもちろん…
たとえば出走メンバーの中に逃げ馬が多ければハイペースになって、序盤から体力を使った逃げ馬はスタミナが持たず不利が生まれるわ。
逆に力を貯めていた追い込み馬や、差し馬は有利になるわね。
こんな風に、脚質をしっかりと理解することで馬券の的中率を高められるの。
これから各脚質ごとの特徴や、それを活かしてどう予想したらいいのか、その脚質が有利な競馬場はどこか、などなど詳しく教えちゃうわよ~。
馬の脚質データ「逃げ馬」を詳しく解説するわ
「逃げ馬」はレース開始直後から先頭に立ち、レースを引っ張る馬よ。
気が強く、他の馬より前に出たがる馬や、逆に臆病で、集団の中だと力を出せない馬がこの脚質になりやすいわ。
逃げ馬に求められる能力は、スタートの巧さ。
ゲートから他馬よりも先に飛び出すことができなければ、当然ハナ(先頭)に立つことが難しくなるわ。
さらにスタート直後、一気にスピードを上げてダッシュする加速力も欠かせないわね。
ただハイペースになるほど先頭を走る逃げ馬の負担が大きくなって不利になるケースがあるし、逆にスローペースであれば後方の馬は脚を余らせてしまうから逃げ馬が有利になりやすい、と覚えておいてちょうだい。
逃げ馬が得意な競馬場ランキング
芝勝率順 2011年~2021年
順位 | 競馬場 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | 函館 | 27.0% |
2位 | 小倉 | 20.7% |
3位 | 福島 | 19.6% |
3位 | 京都 | 19.6% |
5位 | 札幌 | 19.1% |
5位 | 新潟 | 19.1% |
7位 | 中山 | 17.8% |
8位 | 阪神 | 17.2% |
8位 | 中京 | 17.2% |
10位 | 東京 | 12.7% |
逃げ馬の成績は、もっとも直線の短い函館競馬場(262.1m)が1位。
逆にもっとも直線の長い東京競馬場(525.9m)が最下位、とわかりやすい結果が出ているわ。
逃げ馬は直線の短い競馬場で狙うべき、と覚えておいてちょうだい!
逃げ馬の狙い目
1頭しか逃げ馬がいないレース、が狙い目よ。
逃げ馬が複数出走していると、お互い先頭に立ちたがるから必然的にハイペースとなってしまうわ。
1頭だけなら自由にペースをコントロールできるし、スローペースで後方の馬が力を発揮しにくい状況を作り出すことだってできるわね。
馬の脚質データ「先行馬」を詳しく解説するわ
逃げ馬のすぐ後ろからチャンスを伺い、先頭のスタミナが切れてきたところで前に出る、それが「先行馬」よ。
一般的に、力ある者が危なげなく当たり前のように勝つことを「横綱相撲」って言うけど、競馬界での横綱相撲は、実力のある馬が展開の有利不利を受けにくい先行脚質で危なげなくレースに勝利することを指すわ。
ただ逃げ馬ほどではないにせよ、ハイペースでは不利になるケースがあるから、逃げ馬が多数出走しているレースなどでは注意が必要よ。
先行馬が得意な競馬場ランキング
芝勝率順 2011年~2021年
順位 | 競馬場 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | 札幌 | 53.3% |
2位 | 函館 | 50.2% |
3位 | 小倉 | 48.1% |
4位 | 中山 | 46.1% |
5位 | 阪神 | 45.3% |
6位 | 福島 | 44.1% |
7位 | 京都 | 42.8% |
8位 | 新潟 | 39.7% |
9位 | 東京 | 39.5% |
10位 | 中京 | 39.2% |
先行馬もほぼ逃げ馬と同じような結果で、直線が短く小回りの競馬場ほど力を発揮する傾向にあるわ。
逆に苦手な競馬場は中京。
改修工事を行った2012年に、直線が313.8mから412.5mへと拡張されたの。
差し馬や追い込み馬が十分逆転を図れる距離になったから、逃げ・先行馬にとっては受難の競馬場になっているわよ。
先行馬の狙い目
逃げ馬が不在、または少ないレースがスローペースになりやすく狙い目ね。
とくに有力馬が後方に固まっていると、他馬の注意もそちらに引き付けられるし、マイペースで走ることができるわ。
小倉・函館・札幌・福島など、先行馬有利の場所で上記のような条件のレースがあった場合は積極的に狙っていくべきね!
馬の脚質データ「差し馬」を詳しく解説するわ
「差し馬」は馬群の中団~後方の位置で競馬を進めて、4角前後から徐々に前との差を詰めていき、最後の直線で抜き去る、そんな競馬を得意とする馬よ。
スローペースになってしまうと逃げ馬・先行馬有利な展開になりやすいけど、速いペースで消耗させ、スピードが落ちてきた前団の馬を抜き去る展開が、差し馬の理想と言えるわ。
差し馬が得意な競馬場ランキング
芝勝率順 2011年~2021年
順位 | 競馬場 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | 東京 | 33.7% |
2位 | 中京 | 28.8% |
3位 | 新潟 | 27.0% |
4位 | 阪神 | 26.1% |
5位 | 京都 | 25.8% |
6位 | 中山 | 25.2% |
7位 | 福島 | 23.2% |
8位 | 小倉 | 20.5% |
9位 | 札幌 | 19.4% |
10位 | 函館 | 15.5% |
「差し馬」は逃げ馬・先行馬とは真逆の結果で、直線が長く最後に脚を活かせる競馬場で勝率が高くなっているわ。
とくに東京競馬場は近年他の競馬場に比べ抜けて差しが決まりやすい傾向があるから、予想するときには差し馬に目を向けざるを得ないわね。
差し馬の狙い目
逃げ馬が多く先頭争いが熾烈で、自然とハイペースになり前の馬がバテて力を出し切れない…。
そんなレースこそ、差し馬の出番よ。
東京や中京などの直線の長いコースで、かつハイペースが見込まれるレースでは、差し馬を馬券の中心にすべきね。
馬の脚質データ「追い込み馬」を詳しく解説するわ
レース中は集団のほぼ最後方に位置し、直線の最後で他馬をまとめて一気に抜き去る、それが「追い込み馬」よ。
スタート直後の加速に難がある馬や、馬群の中に入ると興奮してしまう、あるいは怯えてしまい力を出し切れない馬がこの戦法を取るケースが多いわ。
もちろん最後方からの競馬となるから、前の馬が壁になったり、大外を回って距離をロスしてしまったりすることもしばしば。
でも展開がハマった時には他馬をゴボウ抜きする痛快なレースができるから、その勝ちっぷりに魅了されるファンが多いのよね。
追い込み馬が得意な競馬場ランキング
芝勝率順 2011年~2021年
順位 | 競馬場 | 勝率 |
---|---|---|
1位 | 東京 | 11.3% |
2位 | 中京 | 9.2% |
3位 | 京都 | 8.9% |
4位 | 札幌 | 8.1% |
5位 | 新潟 | 8.0% |
6位 | 阪神 | 7.9% |
7位 | 中山 | 7.5% |
8位 | 函館 | 7.4% |
9位 | 小倉 | 7.2% |
10位 | 福島 | 5.8% |
差し馬の成績と似た結果が出ているわ。
直線が長ければ長いほど、最後にスピードに乗った脚を使えるワケだし納得よね。
福島競馬場がもっとも勝率が低くなっているけど、直線の292mという短さのほか、初夏のレースは梅雨とまともに重なるために、開催が進むにつれて「外差し」が決まりやすくなるのが理由よ。
追い込み馬の狙い目
そこまで差し馬と変わらないけど、やはりハイペースになって逃げ馬・先行馬が崩れる展開が理想ね。
ただ、追い込み馬に一番有利な東京競馬場ですら勝率は11.3%しかない…とも取れるわ。
追い込み馬は見ていて爽快だしファンの人気も高いけど、”競馬で稼ぐ”という目的で考えると軸に据えるのは難しい面もあるわね…。
脚質データを用いて利益を出す方法を教えるわ
ここまで脚質について解説してきたけど、そんな脚質データを用いて利益を出すためにはどうしたらいいかしら。
やはりそのためには、条件のいいレースに絞って馬券を購入することに限るわ。
たとえば、今回の脚質データでもっとも高い勝率を出した「札幌での先行馬」という条件に加え、
- 逃げ馬が少なく、スローペースが予想される
- 距離適性や重馬場が得意など、コースと馬の特性が合っている
- 先行馬や札幌競馬場を得意とする騎手が鞍上
など、勝率を高める要因が複数積み重なっている時に馬券を購入すれば、さらに的中率を上げることができるわよ。
ただ、毎回毎回詳しい脚質データを用意・分析して馬券を買うのって難しいし大変よね。
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