競走馬には「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」 というレース中にどの位置にいると能力を発揮しやすいかを表す脚質、という要素があります。
競馬場ごと、またコース毎にどの脚質が強い、という傾向がありますし、出走メンバーの中に逃げ馬が多ければハイペースになる、
すると序盤から体力を使った逃げ馬はスタミナが持たず不利となり、逆に力を貯めていた追い込みや、差しが有利になる・・・
など脚質をしっかりと理解する事で馬券の的中率を高める事が出来ます。
これから各脚質ごとの特徴や、それを活かしてどう予想したら良いのか、その脚質が有利な競馬場はどこか、等詳しく解説していきます。
逃げ馬編
逃げ馬は、レース開始直後から先頭に立ち、レースを引っ張る馬です。
気が強く、他の馬より前に出たがる馬や、逆に臆病で、集団の中だと力を出せない馬がこの脚質になります。
逃げ馬に求められる能力はスタートの巧さ。
ゲートから他馬よりも先に飛び出すことが出来なければ、ハナ(先頭)に立つ事が難しくなる為、この能力は重要になります。
さらにスタート直後、一気にスピードUPしてダッシュ出来る加速力も欠かせません。
ハイペースになるほど先頭を走る逃げ馬の負担が大きくなるため不利、 スローペースであれば後方の馬は脚を余らせてしまうため、逃げ馬が有利になります。
逃げ馬が得意な競馬場は?
順位 | 競馬場名 | 勝率 |
1位 | 函館競馬場 | 23.6% |
2位 | 福島競馬場 | 20.1% |
3位 | 札幌競馬場 | 18.6% |
4位 | 小倉競馬場 | 17.9% |
5位 | 京都競馬場 | 17.3% |
6位 | 中山競馬場 | 16.5% |
7位 | 新潟競馬場 | 16.3% |
8位 | 阪神競馬場 | 15.4% |
9位 | 中京競馬場 | 13.1% |
10位 | 東京競馬場 | 11.8% |
最も直線の短い函館競馬場(262.1m)で1位
最も直線の長い東京競馬場(525.9m)で最下位と分かり易い結果になりました。
逃げ馬は直線が短い競馬場で積極的に狙うべきでしょう。
逃げ馬はこんなレースで強い!
自分だけしか逃げ馬がいないレース、がチャンスになります。
逃げ馬が複数出走していると、お互い先頭に立ちたがるため必然的にハイペースとなってしまいます。
逆に自分一頭しかいなければ自由にペースをコントロールし、スローペースで後方の馬が力を発揮しにくい状況を作り出す事が可能です。
先行馬編
逃げ馬のすぐ後ろからチャンスを伺い、前のスタミナが切れてきたところで前に出る、それが先行馬です。
一般的に、力ある者が危なげなく当たり前のように勝つことを「横綱相撲」と言いますが、 競馬界での横綱相撲は、実力のある馬が展開の有利不利を受けにくい先行脚質で危なげなくレースに勝利する事を指します。
ただし、逃げ馬ほどでは無いにせよハイペースでは不利になるため、逃げ馬が多数出走しているレースなどでは注意が必要でしょう。
先行馬が得意な競馬場は?
順位 | 競馬場名 | 勝率 |
1位 | 小倉競馬場 | 50.1% |
2位 | 函館競馬場 | 49.0% |
3位 | 札幌競馬場 | 48.2% |
4位 | 福島競馬場 | 47.2% |
5位 | 京都競馬場 | 41.9% |
6位 | 中山競馬場 | 41.5% |
7位 | 阪神競馬場 | 35.8% |
8位 | 東京競馬場 | 35.5% |
9位 | 新潟競馬場 | 33.0% |
10位 | 中京競馬場 | 29.5% |
ほぼ逃げ馬と同じような結果で直線が短く、小回りの競馬場程力を発揮しています。
苦手な競馬場は中京、2012年のリニューアルオープン後、直線が313.8mから412.5mに拡張。
差し馬や追い込み馬が十分逆転を図れる距離になっている為、逃げ・先行馬にとっては受難の競馬場になっています。
逃げ馬がいない、または少ないレースがスローペースになり易く、ねらい目です。
特に有力馬が追い込みなど後方に固まっていると、他馬の注意もそちらに引き付けられるため、マイペースで走ることが出来ます。
小倉、函館、札幌、福島競馬場など、先行馬有利の場所で上記のような条件のレースがあった場合、積極的に狙っていきましょう。
差し馬編
差し馬は馬群の中団~後方の位置で競馬を進め、第4コーナー前後から徐々に前との差を詰めていき、 最後の直線で差し切る、そんな競馬を身上とする馬です。
スローペースになってしまうと、逃げ馬、先行馬のスタミナが最後まで持つため、
不利になります。
速いペースで消耗し、落ちてきた前の馬を抜き去る展開が差し馬の理想です。
順位 | 競馬場名 | 勝率 |
1位 | 中京競馬場 | 44.1% |
2位 | 東京競馬場 | 40.4% |
3位 | 新潟競馬場 | 39.8% |
4位 | 阪神競馬場 | 38.2% |
5位 | 中山競馬場 | 32.8% |
6位 | 京都競馬場 | 31.6% |
7位 | 小倉競馬場 | 25.8% |
8位 | 札幌競馬場 | 25.4% |
9位 | 福島競馬場 | 25.2.% |
10位 | 函館競馬場 | 18.4% |
逃げ、先行馬とは真逆の結果で、直線が長く、最後に脚を活かせる競馬場で勝率が高くなっています。
特に中京競馬場の勝率44%はほぼ2回に1度は差し馬が勝利しているという事ですから、予想時は考慮せざるを得ませんね。
差し馬はこんなレースで強い!
逃げ馬が多く、先頭争いが熾烈で自然とハイペースになり、前の馬がバテて力を出し切れない。
そんなレースでこそ差し馬が輝きます。
中京競馬場や東京競馬場などの直線が長いコースでかつハイペースが見込まれる場合、差し馬を馬券の中心にすべきでしょう。
追い込み馬編
レース中は集団のほぼ最後方に位置し、最後の直線で他馬を一気に抜き去るそれが追い込み馬です。
スタート直後の加速に難がある馬や、馬群の中に入ると興奮してしまう、あるいはおびえてしまい力を出し来る事が出来ない馬がこの戦法を取ります。
最後方からの競馬となるため、前の馬が壁になったり、大外を回って距離をロスしてしまったりする事もしばしば。
ですが、その戦略がハマった時には他馬をゴボウ抜きにする痛快なレースが出来るため、魅了されるファンも数多くいます。
追い込み馬が得意な競馬場は?
順位 | 競馬場名 | 勝率 |
1位 | 中京競馬場 | 13.3% |
2位 | 東京競馬場 | 12.4% |
3位 | 新潟競馬場 | 10.9% |
4位 | 阪神競馬場 | 10.7% |
5位 | 京都競馬場 | 9.2% |
5位 | 中山競馬場 | 9.2% |
7位 | 函館競馬場 | 9.1% |
8位 | 札幌競馬場 | 7.8% |
9位 | 福島競馬場 | 7.5% |
10位 | 小倉競馬場 | 6.1% |
差し馬とほぼ全く同じ結果になりました。
直線が長ければ長いほど、最後にスピードに乗った脚を使えるわけですから納得の結果になります。
小倉競馬場が最も勝率が低くなっていますが、直線の293mという短さは勿論、
これは小倉競馬場が冬の開催を終えてから、夏に再びレースを行うまで5ヶ月間も芝を蓄える期間があるため芝の状態が良く、
コースの内が荒れるまでに時間を要し、外が有利にならない=外を回る事が多い差し・追い込み馬にとって、
有利な展開が少ない事を意味しています。
追い込み馬はこんなレースで強い
差し馬と変わりありませんが、やはりハイペースとなり、逃げ・先行馬が崩れる展開が理想です。
ただし、一番有利な中京競馬場ですら勝率13.3%しか無い・・とも取れます。
追い込みは見ていて爽快ですし、ファンの人気も高いですが、儲けるという目的で考えると軸に据えるのは難しいでしょう。
ここまで各脚質について解説して参りましたが、では利益を出す為にはどうしたら良いのか。
やはりその為には条件が良いレースに絞って馬券を購入する事でしょう。
例えば今回の脚質データで最も高い勝率を出した小倉競馬場の先行馬という条件に加え
など勝率を高める要因が複数積み重なっている時に馬券を購入すれば、更に数値を高めることが出来ます。
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