
今年の出走メンバーは
絶対的な馬が不在でなかなか難しいレースになりそうよ。
でも、馬券的には何とも言えない味わいがあって面白くなるかもしれないわ。
出走頭数も少ないけど、
好走馬をしっかりと見極めることができればオイシイ馬券になるわね。
まずは出走馬を見てちょうだい。
次に、月曜日に出したデータを振り返っておくわね。
【前走クラス別成績】
前走でG1やG2を走っていた馬は当然強いけど、前走OP特別の格上挑戦組も十分勝負になる。
【前走着順別成績】
多いのは前走1~2着だが、好成績の5着馬にも注目。
【前走人気別成績】
前走で2〜3番人気だった馬に注目。
【前走脚質別成績】
前走で追込だった馬は外す。
【脚質別成績】
逃げ馬と先行馬が有利な傾向。
【年齢別成績】
能力と経験のバランスがとれた、5〜6歳馬が狙い目。
【当日人気別成績】
勝ち馬は4番人気以内から。
こんな感じだったわよね。
ここからは更に深く掘り下げていこうかしら!
【注目ポイント1】
“ロベルト系の血を持っている馬に注目!”
【2016年】
1着:オジュウチョウサン
(母父シンボリクリスエス)
3着:タナトス
(父シンボリクリスエス)
【2015年】
1着:オースミムーン
(母父リアルシャダイ)
2着:タナトス
(父シンボリクリスエス)
3着:ウォンテッド
(父タニノギムレット)
【2013年】
3着:ハクサン
(父タニノギムレット)
【2012年】
1着:デンコウオクトパス
(父マヤノトップガン)
3着:トウシンボルト
(父シンボリクリスエス)
過去5年で馬券圏内に好走している上記8頭の共通点は
「ロベルト系の血を持っている」事なの。
馬券圏内15頭中、
半分以上の8頭もロベルト系が占めているんだから、これはちょっと異常に高い数値…。
スピードもそこそこ求められる東京競馬場の芝コースで、スタミナも内包している必要性があるから、
ロベルト系の血を持っている馬が好走しやすいのも納得よね。
今年の出走馬でもロベルト系の血を持っている馬はそんなに多くないから、注目しておいても損はしないわよ。
【ロベルト系の血を持っている馬】
・オースミムーン
(母父リアルシャダイ)
・マイネルフィエスタ
(父シンボリクリスエス)
【注目ポイント2】
“2〜3着は意外と荒れる!”
「勝ち馬は4番人気以内から」と月曜日に伝えたし、あんまり荒れないイメージを持っているかもしれないんだけど、
2〜3着馬をよく見てみると結構荒れてるのよね〜。
【2016年】
1着:オジュウチョウサン(1番人気)
2着:ウインヤード
(11番人気)
3着:タナトス
(7番人気)
【2015年】
1着:オースミムーン(3番人気)
2着:タナトス
(5番人気)
3着:ウォンテッド
(6番人気)
【2014年】
1着:メイショウヨウドウ(2番人気)
2着:ネオレボルーション
(4番人気)
3着:セイエイ
(13番人気)
【2013年】
1着:アポロマーベリック(4番人気)
2着:スナークスペイン
(1番人気)
3着:ハクサン
(6番人気)
【2012年】
1着:デンコウオクトパス(1番人気)
2着:ビービースカット
(8番人気)
3着:トウシンボルト
(6番人気)
2〜3着馬に関しては、
むしろ5番人気以下の好走が目立つ結果になっているのよね〜。
過去5年間で1〜3番人気でのワンツーが1度もないように、
典型的なヒモ荒れ傾向のレースだと判断して良さそうよ。
馬選びに困ったら、
人気薄から選択してみるのも面白いかもしれないわね。
これらのデータをもとに、私の印を発表するわね。
◎マイネルフィエスタ
○オースミムーン
▲シンキングダンサー
△ハギノパトリオット
△スズカプレスト
☆
ビットアレグロ
それじゃ、1頭ずつ触れていくわ。
マイネルフィエスタ(牡7)
【前走:京都ハイジャンプ(J・G2)4着(6番人気)】
月曜日の時点ではあまり注目してなかった馬だけど、色々と調べているうちに
狙わない手はないと感じてきたの。
最大の決め手はやっぱり、このレースで再三好走馬を送り出しているロベルト系(父シンボリクリスエス)の血を強く持っている馬ってこと。
長期休み明けになるし、7歳馬で常識的には狙いづらい馬だけど、管理するのは中村調教師。
常識外れな競馬で『天皇賞(春)』を制したビートブラックを管理していた事でも有名なように、
人気がない時ほどアッと言わせるタイプの調教師よ。
今回だって状態が悪ければ、いきなり重賞には出走させないはずだし、
勝負になると踏んでの出走だと判断できるわ。
オースミムーン(牡8)
【前走:阪神スプリングジャンプ(J・G2)7着(4番人気)】
長期休み明けから2度の出走、
青写真どおりに上昇してきているみたい。
そもそも昨年の当レース5馬身差でぶっちぎっているわけだし、ジャンプ重賞も合計6勝しているんだから、
状態さえ戻っていれば普通に上位争いになる馬だわ。
乗り替わりも、
騎乗経験豊富な中村騎手ならマイナスにはならないし、今年も好走の予感よ。
そして、ロベルトの血を持っているってことも、やっぱり外せない要素かしら。
シンキングダンサー(牡4)
【前走:障害オープン(OP特別)1着(3番人気)】
充実の4歳春を迎えている、そんな馬だと言えるかしら。
その理由は、
前走での圧勝劇が証明しているの。
早い段階で自ら先行して、後続を離していった競馬は強いの一言。
そして
『東京ジャンプステークス』を勝つために必要な走り方でもあるわ。
飛越しも走るごとに上手くなってきているし、
前走以上の期待ができる今回はアッサリ勝っても驚けないわね。
ハギノパトリオット(せん5)
【前走:障害オープン(OP特別)1着(1番人気)】
今年の出走メンバーでは一番の上がり馬って感じ。
オープンの2連勝は本当に強かったし、
完全に本格化している様子。
母父オペラハウスで晩成型だから、まだまだ強くなる気配すら感じるわね。
出脚は頼りないタイプだけど、
早めから動いてもバテないスタミナを内包している馬よね。
今回の熊沢騎手も早め早めを心がけて乗ってくるでしょうし、レース終盤の締めくくりもしっかりしているから、
好勝負濃厚に感じるわ。
スズカプレスト(牡5)
【前走:京都ハイジャンプ(J・G2)3着(3番人気)】
大崩れしない安定感がこの馬の最大のセールスポイントかしら。
前走は少し距離が長かった気もするけど、その頑張りから能力の高さを感じたわよね。
先日の豪雨で多少緩い馬場も想定されるけど、メジロライアンの肌にダイワメジャーのこの馬なら、むしろ好材料になりそう。
当日、雨でも降るようなら
更に大きく評価を上げなければならない1頭かもね。
少頭数ながらも波乱の展開が予想される東京ジャンプステークス。
エビコが目を付けた“明らかに狙いはココ”の穴馬とは!?
ビットアレグロ(牡8)
【前走:障害オープン(OP特別)5着(11番人気)】
障害で初勝利をあげた際の五十嵐騎手に手綱が戻るのは好材料よね。
戦績だけを見ると狙える要素が少ないから、
人気が低そうな点も好条件だわ。
月曜日の事前予想でも書いたけど、この馬は
東京競馬場と相性が抜群。
ここで開催される障害レースは得意な傾向にあるの。
そして、年齢的な部分も気にしなくて大丈夫だし、
完全に復調気配。
このタイミングで五十嵐騎手を起用するんだから、
陣営の勝負気配はMAXって感じ。
絶対に無視しないでほしい1頭だわ。