
夏競馬も先週で終わり、これからは秋のG1シーズンに向けて夏を休んだ実力馬が出走してくるから、どんなレースが繰り広げられるか今から楽しみね。
その第一戦、
秋華賞のトライアル、ローズステークス(G2)が行われるわ!
ここ10年でローズステークスを勝った馬は、
ダイワスカーレットをはじめ、ホエールキャプチャやジェンティルドンナなど、その後のG1戦線でも名前を残しているの。
実際に、このレースの勝ち馬は、本番の秋華賞でも複勝率6割と好成績を残しているわ。
3歳の重賞だけあって、これまで好走していた上位人気馬がそのまま結果に繋がるんだけど、中でも1番人気が8回も馬券に絡んでいるのには注意したいわね。
一方、二桁人気も馬券に5頭絡んでいて、高配当が見込めるレースでもあるの。
セオリーとしては、1番人気を軸に紐荒れを狙うって感じよ。
今年の注目は、オークスの2着馬のモズカッチャン・3着馬のアドマイヤミヤビ、桜花賞馬のレーヌミノル、2400mが長かったリスグラシュー、そして牡馬に混じって皐月賞(G1)で1番人気に支持されたファンディーナなど、豪華なメンバーが揃ったわ。
過去10年の結果は以下の通り。
2012年と2007年は1,000円未満の配当だけど、
半数以上が10万馬券。
今年は横一線の戦いになると思うから、それなりに荒れると予想しているわ。
詳しくは後述しているけど、
データから穴馬を見つけたから楽しみにしててね。
まずは、特別登録馬を見てちょうだい。
それじゃ、過去10年分のデータを使ってローズステークスを予想していくわ。
前走クラス別成績から始めるわよ!
前走G1組だった馬が勝つと考えてよさそうね。
調べてみるとオークス組が8勝、桜花賞組が1勝だったわ。
桜花賞組で勝ったのは、2007年のダイワスカーレット(1番人気1着)。
前走でも3番人気1着だったから、別格の馬であれば桜花賞組も考えられるわね。
相手で考えたいのは条件戦組。
前走G1に出走した馬がいると影が薄くなるけど、
実際に10頭も馬券に絡んでいるから注意したいわ!
さっそく条件戦組から、どんな馬が馬券に絡んだのか調べてみたから見てちょうだい。
■500万下条件から馬券に絡んだ3頭
・2015年のタッチングスピーチ
(7番人気1着)、前走は4番人気1着。
・2013年のシャトーブランシュ
(9番人気2着)、前走は2番人気1着。
・2013年のウリウリ
(10番人気3着)、前走は1番人気1着。
前走で上位支持され1着だったことが条件ね。
また、3頭の共通点を調べてみたら前走・当日ともに中団~後方で競馬をする馬だったわ。
切れる脚を持つ馬には注意が必要。
今年500万下から参戦してくるのは5頭いるけど、
条件に該当するのはブライトムーン・メイズオブオナー・ラビットランよ。
■1000万下条件から馬券に絡んだ7頭
・2016年のカイザーバル
(6番人気3着)、前走は1番人気6着
・2015年のトーセンビクトリー
(2番人気3着)、前走は1番人気1着
・2014年のリラヴァティ
(9番人気3着)、前走は1番人気4着
・2012年のラスヴェンチュラス
(3番人気3着)、前走は1番人気3着
・2011年のキョウワジャンヌ
(7番人気3着)、前走は1番人気1着
・2009年のクーデグレイス
(10番人気3着)、前走は5番人気2着
・2007年のレインダンス
(3番人気3着)、前走は2番人気1着
前走の条件戦はクーデグレイス・レインダンスを除いて1番人気。
順位はカイザーバル以外が掲示板内だったわけね。
前走5番人気以内、掲示板前後の馬って感じで考えたいわ。
また、
馬券に絡んだ7頭すべてが、新馬戦で3番人気以内の支持をされていたという共通点があったの。
今年出走表明している4頭で考えると、
カワキタエンカとミリッサが該当するわ!
次は、前走着順別成績よ。
前走4着までだった馬の成績が良いから、ここを中心に考えたいわね。
相手探しとして、前走6着以下で馬券に絡んだ6頭の情報を集めたわ。
■前走6着以下で馬券に絡んだ6頭
・2016年のクロコスミア
(11番人気2着)、前走フローラステークス(G2)を8番人気14着
・2016年のカイザーバル
(6番人気3着)、前走1000万下条件を1番人気6着
・2011年のマイネイサベル
(10番人気2着)、前走オークス(G1)を6番人気6着
・2010年のエーシンリターンズ
(5番人気3着)、前走オークス(G1)を7番人気14着
・2008年のマイネレーツェル
(7番人気1着)、前走オークス(G1)を9番人気9着
・2008年のムードインディゴ
(9番人気2着)、前走クイーンステークス(G3)を11番人気8着
パッと見で共通点はなさそうね。
ただ調べてみると、
この6頭はローズステークス以前に、阪神競馬場で行われた重賞に出走した経験があったわ。
また、
4戦以内に連対していた実績もあったの。
この2つの条件に適合した
アロンザモナ・カラクレナイ・ベルカプリ・ヤマカツグレース・レーヌミノルの5頭には注意したいわ。
ここで皐月賞1番人気のファンディーナが外れたわね…。
最後は、前走からの間隔別成績。
前走クラス別成績で紹介したけど、オークスからの出走した馬が多く馬券に絡んでいるから、10週以上の間隔の馬の成績が良いわね。
とはいえ、3連単を取るためには9週以下で馬券に絡んでいる馬にも注意しないといけないから、ここでは
9週以下で馬券に絡んだ12頭の情報を集めたわ。
■9週以下の間隔で馬券に絡んだ12頭
・2014年のタガノエトワール(15番人気2着)
前走の未勝利戦を1番人気1着(0.3秒差)
・2015年のタッチングスピーチ(7番人気1着)
前走の500万下を4番人気1着(0.2秒差)
・2013年のシャトーブランシュ(9番人気2着)
前走の500万下を2番人気1着(0.3秒差)
・2016年のカイザーバル(6番人気3着)
前走の1000万下を1番人気6着
・2015年のトーセンビクトリー(2番人気3着)
前走の1000万下を1番人気1着(0.2秒差)
・2014年のリラヴァティ(9番人気3着)
前走の1000万下を1番人気4着
・2012年のラスヴェンチュラス(3番人気3着)
前走の1000万下を1番人気3着
・2011年のキョウワジャンヌ(7番人気3着)
前走の1000万下を1番人気1着(0.3秒差)
・2009年のクーデグレイス(10番人気3着)
前走の1000万下を5番人気2着
・2007年のレインダンス(3番人気3着)
前走の1000万下を2番人気1着(0.2秒差)
・2008年のムードインディゴ(9番人気2着)
前走のクイーンステークス(G3)を11番人気8着
・2008年のレジネッタ(1番人気3着)
前走のクイーンステークス(G3)を1番人気2着
未勝利・500万下では、上位に支持され0.2秒以上の差を付けて勝ったというのが条件と言えそうね。
1000万下は、クラス別成績で紹介した馬と同じだから割愛するわ。
クイーンステークス(G3)に出走していた馬の共通点は見つからなかったけど、これも前走着順別成績で紹介した阪神競馬場で重賞経験・4走以内の連対という条件に合致したの。
今回、カワキタエンカ・ディメンシオン・ミリッサ・メイショウオワラ・ヤマカツグレースの5頭が該当したわ。
それじゃここまでのデータをまとめるわね。
■前走クラス別成績
勝ち馬はオークス組で考えたい
相手には条件戦組が要注意
500万下からの参戦は1着、1000下からの参戦は前走5番人気以内、掲示板前後の馬
■前走着順別成績
前走掲示板組を中心に考える
6着以下では、以前に阪神競馬場で行われた重賞に出走した経験があり、4戦以内の連対が条件
■前走間隔別成績
前走からの間隔が10週以上を中心に考える
9週以下の馬でも馬券に絡むから、データを再確認してちょうだい
相手の絞り込みはある程度できたけど、オークスから出走する馬の絞り込みは難しいわね。
それぞれ直前予想までに絞り込む情報を用意するわ!
それじゃ、これまでのデータを基に、現状での注目馬を紹介するわね。
アドマイヤミヤビ(牝3)
【前走:オークス(G1)3着(2番人気)】
今回は割れた人気になりそうだけど、それでも1番人気候補の1馬だわ。
これまで6戦して馬券を外したのは桜花賞(G1)のみ。
そこでも2番人気の支持をされていたわね。
桜花賞では、ルメール騎手からデムーロ騎手への乗り代わりで、
中団からの競馬を後方からの競馬に変えたんだけど、それが敗因ね。
ペースもスローだったから、後方からの馬には厳しい展開になったの。
前走のオークスでも2番人気に支持されたけど、怪物フランケルの子供である1番人気のソウルスターリングに
0.7秒差を付けられてしまったわね。
ただデータでは、次に紹介するリスグラシュー同様、マイナス面は一切ないわ。
中団で走れれば馬券を外すことはないはず!
賞金は十分あるけど、実力で秋華賞の出走権を取ってほしいわ!
リスグラシュー(牝3)
【前走:オークス(G1)5着(3番人気)】
アドマイヤミヤビ同様、オークスから参戦。
前走は2400mの距離を懸念され、桜花賞で先着したアドマイヤミヤビよりも下の人気になったわね。
でも今回は1800m、良い勝負ができると思うわ。
これまでの戦歴で比べると、
アドマイヤミヤビよりも安定していて7戦全てで掲示板を確保しているの。
その理由は
直線での鋭い脚。
直線でアドマイヤミヤビと叩き合いになれば、リスグラシューがやや有利ってところかしら。
この馬も、無難に走れば掲示板を外さないはずよ!
レーヌミノル(牝3)
【前走:オークス(G1)13着(4番人気)】
レーヌミノルも
2400mを懸念されていて、オークスを二桁決着…。
理想の距離は1200m~1600m、1800mまでなら対応は効くと思うけど、上記で紹介した2頭と比べると若干不利ってイメージだわ。
だけどデータで考えても上記2頭に引けを取らないし、
リスグラシュー同様これまで8戦して掲示板を外したのは前走のみ!
逆に、距離を懸念されて人気が落ちるなら、美味しい馬になるわよ!
モズカッチャンは?と思う人がいるかもしれないから、触れておくわね。
オークスから馬券に絡んだ全14頭には、それまでに1600mを走った経験があるという共通点があったから
オークス2着馬は切ったわ!
ヤマカツグレース(牝3)
【前走:クイーンステークス(G3)9着(7番人気)】
オークスをシンガリ負け、前走のクイーンステークスでも7番人気9着と穴馬になりそうな1頭ね。
でも、データ的には熱い1頭なの。
前走着順別成績では6着以下が懸念されたけど、穴馬の要素がある馬として紹介したわね。
それに、前走クイーンステークスから出走した5頭のうち、2頭が馬券に絡んでいてこのレースとの相性の良いの。
馬券に絡んだ2頭は、2008年のレジネッタ(1番人気3着)とムードインディゴ(9番人気2着)。
ムードインディゴは前走で11番人気8着、さらにその前のオークスで7番人気10着とヤマカツグレースと同じレース選択・類似する結果を残しているの。
人気薄になる今回、まずは抑えておきたいわ!
人気が割れる今年のローズステークス
軽視されがちな人気薄に、とびっきりの穴馬がいるの!
この伏兵だけは、絶対押さえてちょうだい!!
カワキタエンカ(牝3)
【前走:三面川特別(1000万下)2着(3番人気)】
条件戦からの参戦する穴馬。
オークス馬の活躍が目立つけど、
1000万条件下からの参戦した馬が過去7回3着になっていたわ。
それなら、前走レコード勝ちしたミリッサは?と思う人もいるかもしれないわね。
確かにミリッサも気になる1頭なんだけど、
注目したのはカワキタエンカの脚質。
おそらく今回のペースを作るのはカワキタエンカ。
逃げ馬は過去10年で3回馬券に絡んでいて、脚質で比べると複勝率は1番高いのよ。
後方には有力馬がたくさんいるから、勝ち切ることは難しいと思うけど、
3着に残る可能性は十分にあるわ!