春のマイル王決定戦『安田記念』に重要なステップレースね。
と言っても、過去の勝ち馬を見てみるとクルーガー、レッドアリオン、ワールドエース、シルポート、リーチザクラウン、スーパーホーネット、コンゴウリキシオーなどで、
安田記念ではイマイチだった馬が多い印象を受けるわね。
今年の出走馬も「G2・G3では胸を張れるけどG1では・・」って馬が多い気がするわ(笑)
でも、一見あまりぱっとしない馬の中に今年の勝ち馬がいそうよ。
まずは出走馬を見てちょうだい。
次に、月曜日に出したデータを振り返っておくわね。
【前走クラス別成績】
G2・G3と重賞組が中心になる。
今年はG3組が人気になりそうだけど、東京新聞杯組は思いのほか成績が良くない。
穴として、オープン特別組も侮れない。
【前走着順別成績】
前走掲示板内も掲示板外もほとんど成績が変わらない。
むしろ、1着馬より10着以下の方が成績は良いから着順をそのまま鵜呑みにすると危ない。
【前走人気別成績】
前走1番人気・2番人気だった馬が多く馬券に絡んでいて、それ以外はほぼ変わらない。
ただ、前走10番人気以下はよほどの重賞実績がない限り見切って良い。
【脚質別成績】
圧倒的に逃げ・先行馬が強く、特に逃げた馬の複勝率が40%と他の脚質を圧倒している。
差し馬も馬券に絡むけど、差し届かない事が多く相手として押さえておく方が良い。
【上がり3ハロン別成績】
速い上がりを使う馬より、前で粘り込める馬が有利。
速い上がりを使う馬を狙うなら、京都が得意なディープインパクト産駒がオススメ。
【年齢別成績】
5歳馬から最多の勝ち馬が出ていて、他の世代に比べても頭一つ抜けている。
4歳馬に関しては勝率が全世代で最も低い。
高齢馬も馬券に絡んでいて手広く抑える必要がある。
【間隔別成績】
短い間隔で出走してきた馬より、間隔を開けて来た馬が好走する。
特に1ヶ月から2ヶ月以内の馬が1番よく、10週以上の間隔を開けた馬は3着止まりが最も多い。
【人気別成績】
5番人気以内に支持された馬がそれなりに格好をつけている。
ただ、1番人気は勝率が20%とかなり低く軸としては厳しい。
上位人気では4番人気の成績が1番良く、6〜9番人気の伏兵馬もよく馬券に絡んでいる。
こんな感じだったわよね。
ここからは更に深く掘り下げていくわよ!
【注目ポイント1】
“関東馬は必要なし?”
美浦(0-0-2-29) 0.0% 0.0% 0.0%
栗東(10-10-8-101) 7.8% 15.5% 21.7%
※左から1着、2着、3着、4着以下の順
これは極端な傾向が出たわね。
過去10年で
関東馬の連対馬は1頭もいないから、今年もこの傾向は継続すると考えても良さそうだわ。
ただし、3着の成績は残しているし、大胆に決め打てば高配当にありつけるかもしれないわね。
【今年出走の関東馬】
・イスラボニータ
・プロディガルサン
・ヤングマンパワー
【注目ポイント2】
“上り馬を狙え!”
一般的に重賞で上位争いをするのは、それまでにも重賞で好成績を収めてきた馬が多いの。
でも『読売マイラーズカップ』はちょっと特殊で、
上がり馬が強い傾向にあるのよね~。
突然開花する馬を見定められたら、こっちのものよ!
“4走前までにオープン特別または1600万下で優勝していた馬”
過去10年で2009年を除く9年で、この条件に当てはまる上り馬が連対を果たしているのよね。
これも数字的には偶然とは思えないから、今年もこの傾向に当てはまる馬には要注意だと思うわ。
【4走前までにオープン特別または1600万下で優勝していた馬】
・クルーガー
・サンライズメジャー
・ダッシングブレイズ
この3頭。
レース前の評価も低いし、当日も人気は上がらないと思うから波乱の使者になってくれそうね。
【注目ポイント3】
“勝ち馬は特定の枠から!?”
1枠(0-1-0-8)
2枠(2-2-0-6)
3枠(0-1-2-7)
4枠(0-0-1-9)
5枠(0-0-0-10)
6枠(0-0-2-8)
7枠(1-1-0-11)
8枠(2-0-0-11)
※左から1着、2着、3着、4着以下の順
上のデータは“京都競馬場に開催が変わった過去5年間”のものなんだけど、勝ち馬の枠順が「2枠」「7枠」「8枠」に偏っているのよね。
…偏りすぎよね(笑)
2着馬まで広げて見てみると1枠~3枠、つまり内枠が有利に感じるわね。
これは一般的な傾向だと思うわ。
つまり、まとめると「
位置取りの優位性を確保できる内枠の先行馬」もしくは
「揉まれずに運べる外枠発走の馬」が比較的有利に運べるレースって事かしら。
これらをもとに、私の印を発表するわね。
◎エアスピネル
○ブラックスピネル
▲ダッシングブレイズ
△フィエロ
△イスラボニータ
☆
サンライズメジャー
それじゃ、1頭ずつ触れていくわ。
エアスピネル(牡4)
【前走:東京新聞杯(G3)3着(1番人気)】
デビュー以来、ずっと武豊騎手が乗り続けている馬よ。
最近じゃ珍しい感じよね。
ちなみにエアスピネルの母、名牝エアメサイアもデビューから引退までず~っと武豊騎手が騎乗した馬だったの。
武豊騎手のエアスピネルに対する想いは相当強いんじゃないかしら。
それはハイレベルだった昨年のクラシック戦線を歩んでいたときの、公式ブログの内容からも間違いなさそう。
そのブログでも武豊騎手が絶賛し続けているように、
エアスピネルの絶対能力は超G1級。
適性距離のマイル路線に切り替えた今年は、おそらくG1奪取が濃厚だわ。
正直、
G2のこのメンバー相手では負けてられないわよね。
前走の負けが気になる方もいると思うけど、他馬に比べて斤量面の不利もあったし、前半から12秒台のラップが続く異常なスローペースが原因だったから、特に気にすることはないわ。
京都のマイルは2戦2勝と最も得意とする舞台。
武豊騎手自身も『京都のマイルは自分の庭』と表現するほど。
この条件が揃えば、まず勝つと思うわ。
ブラックスピネル(牡4)
【前走:東京新聞杯(G3)1着(3番人気)】
血統的にも戦績的にも、強いのか弱いのか分からない馬。
ただ、ここ2戦の内容をみる限り
マイル路線で覚醒したのは間違いなさそうね。
前走はデムーロ騎手が上手に乗った事が最大の勝因だから過大評価は禁物だけど、2走前の『京都金杯』でエアスピネルに迫った脚は本物だと思うわ。
京都も得意としている舞台ではあるし、凡走はないんじゃないかしら。
ただ、懸念点を挙げるとすると
減り続けている馬体ね。
今回はできればプラス体重で出走したいところだわ。
ダッシングブレイズ
【前走:洛陽ステークス(OP)1着(2番人気)】
マイルで6勝しているこの馬。
完全にマイラーね。
3連勝で完全に本格化して臨んだ2016年の『東京新聞杯』では、まさかの競走中止。
その影響を引きずってしばらくスランプ状態に陥ってしまっていたけど、
前走で完全復活した印象があるわ。
長期休養明けをひと叩きされて状態も急上昇しているし、手の合う浜中騎手に戻るのもプラス材料に感じるわ。
マイラーズカップと好相性の“4走前までにオープン特別で優勝していた馬”にも該当するし、一発に警戒が必要な馬よ。
フィエロ(牡8)
【前走:高松宮記念(G1)5着(7番人気)】
8歳とはいえ、まだまだ元気いっぱいなフィエロ。
マイラーズカップは過去3年連続で出走していて「2着→3着→4着」と着順を落とし続けているけど、展開が合わなかったり、昨年は騎手がヘグってたりと、
能力で負けているわけではなかったから気にする必要はなさそうだわ。
この馬に騎乗して2勝をあげている福永騎手にスイッチするのはプラスで、ソツのない競馬で上位争いに加わってきそうな気配がプンプン漂うわ。
ヒモには是非加えておきたい一頭ね。
イスラボニータ(牡6)
【前走:阪神カップ(G2)2着(2番人気)】
マイル路線の安定株って感じの馬になってきたわね。
ルメール騎手の時には
馬券圏内率100%と安定感抜群だけど、1回も勝っていないのはちょっと気になるデータね。
あとは、
このレースと相性の悪い関東馬って事もあって評価は下げているわ。
とは言っても
能力はG1級。
押さえは絶対に必要な一頭だと伝えておくわ。
上位人気馬に絶対的な存在のいない混戦模様の読売マイラーズカップ。
エビコが目を付けた“マイラーズカップで買わなければどこで買うの?”とまで感じる、狙うならここしかない穴馬とは!?
サンライズメジャー(牡8)
【前走:ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)13着(11番人気)】
“4走前までにオープン特別で優勝していた馬”に該当する激アツ穴馬よ!
月曜日にも書いたけど、マイラーズカップは2年連続参戦して、2着→6着とまぁまぁの成績なのよね。
常に人気のないタイプの馬だけど、今回はいつも以上に不当に人気を落としそうだわ。
今年のメンバーを見ると、この馬が
スンナリと端を叩ける公算が高いって考えは変わらないし、今年は
逃げ粘る事も十分に可能だと思うわ。
松若騎手はテン乗りになるけど、馬自体人気もないし、馬に対する先入観もなく気楽に乗れるだろうから、あれよあれよの逃げ切りにも十分期待できるわ!