G1レース展望

少しばかり、昨日のダービーの話をさせて頂きます。

日曜日には競馬の祭典『日本ダービー』が行われました。
約12万の人が東京競馬場に駆けつけ、あの独特の雰囲気の中レースが行われ
勝ったのは、皐月賞馬で1番人気のドゥラメンテでした。

ドゥラメンテに流れる血は、日本が誇る最高峰の血が流れています。
母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯連覇。
祖母エアグルーヴは牝馬ながら天皇賞(秋)を制し、97年の年度代表馬に選ばれました。
曾祖母ダイナカールはオークスでの5頭の叩き合いを制し勝利。

と、牝系で3代続けてG1制覇というとんでもない血脈の系譜なのです。
母アドマイヤグルーヴはエアグルーヴの初仔として生まれながらに注目されていました。
牝馬クラシック3冠では全て1番人気の支持されるも、
ライバルのスティルインラブの後塵を拝していました。
その母アドマイヤグルーヴがこの世に残した産駒の数は僅か5頭。
その最後の子供がドゥラメンテなのです。

エアグルーヴ一族と言うのは期待の大きさとは裏腹にクラシックにはまるで縁が無かったのです。
孫の代までかかったものの、一族の悲願が達成された瞬間は鳥肌が立ちました。
エアグルーヴ一族を愛してやまない私からすればこの日を待ち望んでいたのです。

レース当日はパドックから落ち着いており、ゲート前で多少首を上下するところは見えましたが、
スタート後はスンナリと中団に位置を取り、目立った引っ掛かりも見受けられず
向こう正面に入ってからはしっかりと折り合い、直線では追い出しを我慢するほどの手応えで
坂下で追い出すとあっという間に、他馬を置き去りにし、
2着のサトノラーゼンに1馬身3/4差を付けて勝利。
着差は僅かですが、力の差はハッキリしてましたね。

勝ちタイムの2:23.2は父のキングカメハメハが
2004年にマークした2:23.3をコンマ1秒更新するダービーレコード。

タイムに関してはペースなどの要素があるので一概には言えないですが、
このタイムで走ったと言うのは
この馬の能力を証明する結果となったのだと思います。

これで文句なしの世代の頂点に立ったドゥラメンテですが、気になるのは今後の進路です。
3冠を目指すのか?それとも凱旋門賞なのか?
選択肢はこの二つです。
血統的な事を考えれば3000mよりもロンシャンの2400mの方が合っているような気がします。
とにかく、今年もしくは来年に参戦するにせよ夢が膨らむ馬であるのは間違いありません。

願わくば、3冠を達成して来年に凱旋門賞に参戦してほしと思います。

ディープインパクト、オルフェーヴル級の馬である事は疑う余地がありません。
このまま順調に育っていき、ミルコ・デムーロ騎手とともに夢を叶えてほしいです。

そして、もう一つ言わなければならないのは2番人気に推されたリアルスティールの競馬です。
競馬なので乗り方には賛否両論が付きまとうものです。
しかし、今回のリアルスティール陣営の選択に賛を送る人はいるのでしょうか?

皐月賞で決め手には決定的な差がある事は明白であったにも関わらず、
まさかドゥラメンテの後方に位置取り、決め手勝負を挑むとは思いませんでした。
この馬の良さはレースセンスの良さであって決め手ではありません。
スタート後に掛かる仕草を見せたのは誤算だったでしょうが、
それでも前に付けて勝負してもらって負けた方が
見ている方としては納得がいきます。


まして、馬券を買っている人からすれば
許せないレース振りだったような気がします。

まるで、昨年の大阪杯でエピファネイアで
キズナに決め手勝負を挑み子ども扱いされたレースを思い出しました。

ワールドエース、エピファネイアで勝つ事が出来ませんでしたが、今年もチャンスはありました。
ただ、ダービーと言うのは普通に乗っては勝てないのです。

昨年のワンアンドオンリーに乗った横山典弘騎手は、
決め手が売りのワンアンドオンリーを先行させ見事ダービー馬にしました。
時に騎手と言うのはこのような度胸や覚悟が求められます。
それが福永祐一騎手には足りない気がします。
ここ一番での『勝ちたい』という勝負師としての気質が未だに私には映らないのです。

どんな競馬をしてドゥラメンテを負かしに行くのか?
ドゥラメンテを負かす方法は何なのか?
これを知っているのは競馬を見ているファンのような気がします。

何故に2番人気に支持されたのか。
恐らく、事前に後方からレースを進めると言えばここまで人気のはならなかったはずです。

そう言った意味でも私は解せなかったのです。
3歳馬にとって一生に一回の舞台で100%の力を発揮させられなかった関係者には失望しました。
秋以降、どこに進むのかは気になりますが適距離では間違いなくG1で勝ち負け出来る馬なので
なんとか立て直して、次こそはドゥラメンテと100%の力を出し合って勝負して欲しいです。

さて、話を今週のメインレースに向けましょう。
春の府中G1・5連戦の最後を飾るのは春のマイル王決定戦の
『安田記念』です。

1951年に創設された安田記念。
レース名の由来は、JRAの初代理事長を務め競馬法の制定や日本ダービー創設など
競馬の発展に尽力を尽くした“安田伊左衛門”さんに由来します。
この方が、今の競馬の基礎を作ったと言って間違いありません。
その安田伊左衛門さんが1958年にお亡くなりになり、
この年に安田記念へとレース名が変更されたのです。
ちなみに、創設当時は『安田賞』として行われていました。

昨年は、ドバイデューティーフリーを勝ったジャスタウェイが不良馬場をものともせず
世界一位の実力を発揮し勝利しました。
そのジャスタウェイも昨年で引退をし、今年も確固たる主役馬がいません。
この混戦のマイル路線を抜け出しリードする馬はいるのでしょうか?
では、今年の出走馬を紹介します。

まずは前哨戦組から。
京王杯スプリングカップを制したサクラゴスペル(牡7、美浦・尾関知人厩舎)
スローペースの流れを中団の外目から進出し最後は33.3の脚を披露し頭差抑えて勝利。
今年、オーシャンステークスに次ぐ重賞2勝目を挙げました。
今年はいくらか特殊なペースだった気がします。
この勝ちタイムは、過去10年のタイムで2番目に遅いタイムです。
やはり、安田記念での一つの指標として1分20秒台が指標になります。

次は、マイラーズカップを制したレッドアリオン(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)
リディル、クラレントの下にあたり念願の重賞初制覇を飾りました。
マイラーズカップ出走組は昨年を除けば4年連続で馬券圏内に入っており相性はいいレースです。
ただ、勝ち馬ではないんですけどね。
昨年のワールドエースは不良馬場ながら5着でした。
ここ数年は1分31秒台での決着が多いので、
この1:32.6の勝ちタイムをどこまで縮められるかがポイントです。

では、ここからは注目馬です。
昨年の秋のマイル王のダノンシャーク(牡7、栗東・大久保龍志厩舎)
前走の阪急杯は馬場の影響もあったでしょうが休み明けを考えれば5着は上々かと。
この安田記念は3ヶ月の休み明けだがG1馬となった今なら侮れないでしょう。

4月のダービー卿チャレンジトロフィーを楽勝したモーリス(牡4、美浦・堀宣行厩舎)
2歳時に重賞で1.5倍の支持を集めたほどの期待馬。
3歳時は上手く軌道には乗れなかったが、年明けから連戦連勝で前走で初重賞勝利。
その勝ちっぷりも見事で年明け3戦とも直線だけで他馬を突き離す競馬。
ただ、欠点として挙げられるのはスタートが遅い事と行きたがる気性でしょうか。
しっかりと折り合った時の爆発力は証明済みだが、出遅れて後方からになるとどうでしょうか。
東京は直線が長いとは言え、その直線だけで勝ちきるのは
余程の力の持ち主でないと出来ない芸当です。
モーリスのポイントはゲートですね。

昨年のNHKマイルカップを制したミッキーアイル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)
2歳から3歳時にかけては、その持ち前のスピードも余すところなく発揮させ逃げ馬として活躍。
しかし、昨年の秋以降は古馬との戦いやその後を見据えて控える競馬に徹してきました。
今年になり阪急杯で2着、高松宮記念で3着と勝ててはいないが控える競馬も板についてきました。
確固たる逃げ馬がおらずあまりペースは早くならなくなりそうで、
もしかしたらミッキーアイルがハナに立ってしまうかもしれません。
NHKマイルカップを制した舞台でその勝利の味を思い出せるでしょうか。

3歳時に安田記念を制したリアルインパクト(牡7、美浦・堀宣行厩舎)
当時、南関ジョッキーだった戸崎圭太に初G1勝利をもたらした馬だが、
その後はとんでもなく長いスランプ。
3勝目を挙げたのは2年半後の阪神カップ。
そして、2015年春の豪州遠征を敢行し見事に豪州G1制覇。
これが、復調かどうか判断するのは難しいですが乗っている堀厩舎なので怖い1頭ではあります。

母に名スプリンターのフラワーパークをもうヴァンセンヌ(牡6、栗東・松永幹夫厩舎)
フラワーパークの子は総じて晩成タイプが多く、
この馬も大事に使われており6歳馬ながらまだ12戦と体はフレッシュ。
ここ最近は指す競馬も板についてきており得意な東京コースなら逆転もありそう。
安田記念レベルのG1なら福永祐一でも勝てるはず。

2012年にNHKマイルカップを無敗で制したカレンブラックヒル(牡6、栗東・平田修厩舎)
2013年に参戦したフェブラリーステークス以降に大スランプに突入。
NHKマイルカップ後に上げた勝利は、
2014年のダービー卿チャレンジトロフィーと2015年の小倉大賞典の2勝。
生涯成績も1着か着外のどちらか。
新しい鞍上に武豊騎手を迎えて新境地開拓が出来るかが注目。

今年も混戦の安田記念。
モーリス、ミッキーアイルの4歳勢に
今後のマイル路線を引っ張って行ってほしいですね。

では、また週末にお話しさせてもらいます。

うま

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