安田記念

第52回 安田記念

90年代最後にして最強の呼び声高いマイラー『タイキシャトル』の引退後、 古馬マイル路線は混沌としていた。
確固たる主役が存在せず群雄割拠の様相を呈していた。

そして、2002年第52回安田記念も例外ではなかった。
前年の覇者であるブラックホークが引退をし、 1番人気に推されたのは、香港でG1を2勝しているエイシンプレストン2.9倍
2番人気は、前年の皐月賞と日本ダービーで2着のダンツフレーム6.2倍。
3番人気は前年の秋のマイル王のゼンノエルシド8.0倍。
4番人気はマイラーズカップを制し、マイルと相性のいいミレニアムバイオ9.1倍。
ここまでが10倍を切る人気だった。
後藤浩輝騎乗のアドマイヤコジーンは、単勝15.8倍7番人気であった。

ゲートが開き真っ先に飛び出す馬はおらず、どの騎手も周りを探っているような状態であった。
内からマグナ―テン、外からアドマイヤコジーンが先団に付ける中ゴッドオブチャンスがハナを奪いレースを引っ張って行った。
人気どころでは、ゼンノエルシドとミレニアムバイオが5番手。
ダンツフレームが中団の外、1番人気エイシンプレストンは中団やや後方の15番手でレースを進めて行く。
そこまで縦長にはならずに先頭からシンガリまで約10馬身圏内で展開されていた。
しかし、ペースが落ち着くことはなく半マイル通過タイムが45.9と早いペースだった。

ゴッドオブチャンスが先頭のまま府中の長い直線に向いた。
各ジョッキー―が追い出しにかかり、坂を上り真っ先に抜けてきたのは白い馬体。
そう、1998年の2歳王者のアドマイヤコジーンであった。
残り200mを切ってもその勢いが衰える事はなかった。
後ろからダンツフレームが猛然と迫ってくるがクビ差凌ぎきったところがゴールであった。
馬は3年半ぶりのG1制覇であり、鞍上の後藤浩輝はデビュー10年目での初めてのG1勝利となった。

ここまでの道のりは人馬ともに平坦なものでがなかった。
かつて2歳チャンピオンになった馬を2度の骨折が襲った。
長期休養を余儀なくされたアドマイヤコジーンであったが、鞍上の後藤浩輝との出会いが 人馬の運命を変えた。

後藤浩輝はデビューからコンスタントに勝利を重ね2000年には年間100勝も達成した。
しかし、巡り合わせなのかG1レースには縁が無くこれまで53回乗って未勝利であった。
初めてG1を勝った後藤浩輝はウイニングランをしながら、馬上で泣いていた。
こみ上げるものがあったのだろう。
苦労が報われた瞬間であった。

そんな、茨の道を歩んできた人馬を競馬の神様は見放さなかった。
運命と言うのは突然やってくるものである。
引き寄せられるべく引き寄せられた馬と人。

そして、そのお互いの思いが結実した瞬間。
この瞬間をファンは待っていたいのであった。

第52回安田記念
1着:アドマイヤコジーン(後藤浩輝)
2着:ダンツフレーム(池添謙一)
3着:ミレニアムバイオ(柴田善臣)

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