桜花賞

第49回 桜花賞

1989年の牝馬クラシックでは1頭の牝馬が注目を集めていた。
父はのちにリーディングサイヤーとなるリアルシャダイ。
ミリーバードは中央で3勝を挙げた。
その2頭から生まれた牝馬の名は『シャダイカグラ』
栗東の伊藤雄二厩舎に入厩したが初めは目立つ馬ではなかった。

しかし、いざデビューさせると勝利を重ね1989年のペガサスステークスで牡馬を破ると 一躍クラシック路線で注目を浴びるほどになっていた。
そして迎えたこの年の桜花賞。
シャダイカグラは大外枠ながら単枠指定と圧倒的な人気で迎えることとなる。

運命のスタートの瞬間、目を疑いたくなる光景が見えた。
1番人気のシャダイカグラが出遅れてしまったのだ。
この時代の桜花賞といえば外に行けば行くほど不利になるコース形態であった。
それに合わせて出遅れなどは致命的なハンデであった。

このシャダイカグラの鞍上はデビュー当時から天才と称された武豊。
その武豊は出遅れたシャダイカグラを迷うことなく内に入れた。
その騎乗ぶりたるや20代前半の若武者ができる騎乗には見えなかった。

シャダイカグラに跨っていた武豊の背中から焦りと言うものは微塵も感じられなかった。
後方の内から徐々に進出を開始するシャダイカグラ。
3コーナーではちょうど真ん中、4コーナーでは先団までに迫っていた。
そして最後の直線に向いた。

先に手応え良く回ってきたのは6番人気のホクトビーナス。
出遅れたシャダイカグラを尻目に中団からスムーズな競馬をしていた。
シャダイカグラは馬群の間を縫いながら上がってきたが、直線を向いた時には
ホクトビーナスとは差がありとても詰まりそうにないくらいホクトビーナスの手応えが良かった。

それでも鞍上の武豊はシャダイカグラを追い続けた。
ホクトビーナスを捉えるために。
坂を登ってもホクトビーナスの勢いは衰えることなく体制が決したと思ってた。
しかし、シャダイカグラは1完歩づつ差を詰めゴール板の瞬間でホクトビーナスを捉え、見事桜花賞馬となったのだ。
ゴール板の瞬間、鞍上の武豊はシャダイカグラを押しっぱなしでゴール板を過ぎた。
これも武豊が成せる技なのかもしれない。
大外・出遅れなどのハンデを跳ね返しての勝利。
レース後、この勝利にはある噂が付いて回った。

「あの出遅れはわざとなんじゃないか?」

大外枠を引いた時点で距離ロスがあるのは決定的であった。
その距離ロスをしないためにわざと出遅れて内に潜らせる作戦だ。
なんて言う噂が尽きることはなかった。

そんな事を意図的にできる騎手なんているのだろうか?

そんな思いを抱かせるが、鞍上が武豊なら必然と不思議には感じなかった。
それほどまでに武豊の腕は卓越したものであった。

憶測が憶測を呼んだこの年の桜花賞。
武豊伝説の幕開けの桜花賞でもあった。

第49回桜花賞
1着:シャダイカグラ(武豊)
2着:ホクトビーナス(柴田善臣)
3着:タニノターゲット(小島貞博)

アドレナリン競馬予想とは 2016年アドレナリン競馬的中実績
うま

copyright©2013 無料の競馬予想 穴馬的中に自信アリ | アドレナリン競馬 All Rights Reserved.

上部に戻る