1999年、凱旋門賞

第78回 凱旋門賞

エルコンドルパサー(1999年)2着
【世界に認められた日本最強馬】

・血統
父:Kingmambo
母:サンドラーズギャル
父母:Sadler's Wells

・戦績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン

・主な勝ち鞍
1998年:NHKマイルカップ(G1)
1998年:ジャパンカップ(G1)
1999年:サンクルー大賞(G1)

90年代に種牡馬としてヨーロッパを席巻していたサドラーズウェルズ。
そのサドラーズウェルズを父に持つ1頭の牝馬がキングマンボの子をアメリカで出産。
産まれた仔馬の名は“エルコンドルパサー”と名付けられ日本で走る事が決まった。

デビューから3戦はダートで圧勝し、初めて芝のレースに挑んだのはNHKマイルカップトライアルのニュージーランドトロフィー4歳ステークス。
初めての芝にも戸惑うことなく圧勝し、春最大目標のNHKマイルカップも他を寄せ付けない圧倒的なレース運びで勝利し、無敗でG1制覇を飾った。

秋の目標をジャパンカップに定めその前哨戦として毎日王冠が選ばれ、当時古馬最強のサイレンススズカ、同い年のグラスワンダーと3頭の戦いに注目が集まっていた。
結果は逃げたサイレンススズカを捕まえる事が出来ずに2着と初めての敗戦を喫する。
この敗戦が日本で喫した唯一の敗戦であった。

予定通りに向かったジャパンカップでは、父キングマンボがマイルを得意としていた血統的な背景などの影響で距離不安説が囁かれ当日は3番人気であった。
同い年のダービー馬スペシャルウィーク、当時最強牝馬のエアグルーヴ、 ブリーダーズカップターフを勝ったチーフベアハートなどそうそうたるメンバーが集まりエルコンドルパサーの力を試すには申し分ない相手だった。

レースでは3番手からの積極的なレースをして行き、直線ではスペシャルウィーク、エアグルーヴとは対照的に早めに先頭に立ったエルコンドルパサー。
内からエアグルーヴ、外からスペシャルウィークが迫ってくるが脚色は衰えることなく押し切り優勝。
距離不安説を一蹴し、ダービー馬と古場を負かした完璧な勝利で、最優秀4歳牡馬に選出された。

翌1999年には長期海外遠征プランが発表され、凱旋門賞も最大目標として目指すことが決められた。

フランスに渡ったエルコンドルパサーの海外初戦として選ばれたのは、芝1850mイスパーン賞であった。
3番手からレースを進めて直線で先頭に立ったのだが、2番人気のクロコルージュに差され2着と惜敗。
しかし、海外初戦を考えれば上々の内容であった。

海外初G1勝利を掛けて2戦目に選ばれたのは、芝2400mのサンクルー大賞。
このレースには、前年の欧州年度代表馬“ドリームウェル”、前年の凱旋門賞馬“サガミックス”、 前年のドイツ年度代表馬の“タイガーヒル”、ブリーダーズカップターフ2着の“ボルジア” などヨーロッパの一流馬が揃った1戦となったのだ。

好スタートから4番手をキープしてレースを進め、直線では他のジョッキーの手が動く中エルコンドルパサー鞍上の蛯名正義騎手は追い出しをギリギリまで我慢した。
そして、満を持して追い出すとそこから伸び2着に2馬身半の差を付けて勝利。
この勝利でエルコンドルパサーは、ヨーロッパで当時最高評価のレーティングを与えられたのだ

凱旋門賞の前哨戦として選ばれたのは、同じ舞台のロンシャン競馬場・芝2400mで行われるフォワ賞であった。
3頭立てと少頭数レースになったが、ここをキッチリと勝利し万全の態勢で凱旋門賞へ向かって行くのであった。

そして迎えた第78回凱旋門賞。

この日の凱旋門賞の馬場は近年で最も悪い馬場状態であった。
1番人気はアイルランドダービー馬のモンジュー。
エルコンドルパサーは2番人気での出走となった。
スタートを切るとエルコンドルパサーは果敢にも先頭に立ちレースを引っ張っていく。
モンジューは6番手あたりで虎視眈々と仕掛ける時を伺っていた。
先頭のまま直線を向いたエルコンドルパサーはそのまま後続との差を広げて行く。
残り100m辺りでいったんモンジューに抜かれるのだが、エルコンドルパサーはもう一か差し返そうとし叩き合いを演じるのだが結果は半馬身差の2着と日本競馬の夢は叶わなかった。

この2頭の叩き合いに『チャンピオンが2頭いた』とフランスのメディアが称し、日本馬が世界で初めて認められた瞬間と言っていいだろう。 エルコンドルパサーに与えられた『134』と言うレートは日本調教馬に与えられた史上最高の数値なのだ。 すなわち、世界が認める日本調教馬は紛れもなくエルコンドルパサーなのである。

エルコンドルパサーの長期遠征は、日本の競走馬がヨーロッパの中長距離でも十分に戦えることを初めて感じさせ、その後に挑戦のきっかけになったのは間違いのである。

第78回凱旋門賞
1着:モンジュー
2着:エルコンドルパサー
3着:クロコルージュ

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