G2レース全部徹底解剖

府中牝馬ステークス予想 2014

 2011年にG3からG2に格上げされて、G1エリザベス女王杯に向けての前哨戦という色合いが強くなった当レース。さらに、今年から1着馬には優先出走権も付与されるとあって、より重要度が増してきたとも言える。過去10年間を振り返ってみると、デアリングハート、カワカミプリンセス、ムードインディゴ、アニメイトバイオなど、G1で連対した経験がある馬の好走が目立っている。やはり、実績を重視して予想を組み立てる必要がありそうだ。

 ◎スマートレイアーは3歳時に重賞初挑戦となったG1秋華賞で2着。今春のG2阪神牝馬Sで待望の重賞初勝利を飾ったが、意外にも重賞タイトルはこれひとつのみ。もっと勝っていたのではと思わず記憶を確認してしまうほどのインパクトをこれまでのレースぶりが示している。前走のG3クイーンSは3着だったとはいえ、着差はハナ+クビ。小回りの札幌競馬場で大外を回したロスを考えれば、悲観する内容ではない。4歳馬と5歳馬が幅を利かせているレースでもあり、2007年にはクイーンS組が1〜3着までを独占。臨戦過程にも不安はない。気になる点としては、1番人気の支持を受けながら8着に敗れたG1ヴィクトリアマイルの際に、東京競馬場への輸送でカイバが落ちてしまったこと。近距離輸送と滞在競馬では崩れていないこともあり、当日の馬体重には注意を払いたい。

 ○キャトルフィーユはクイーンSで重賞ウイナーの仲間入りを果たした。これまで、G3愛知杯、G3中山牝馬S、G3福島牝馬Sでいずれも2着と勝ち切れないレースを続けてきたが、そのうっ憤を晴らすかのようにクイーンSで1分45秒7のレコードタイムをマークして快勝した。馬場が良かったとはいえ従来の記録を0秒7も更新する優秀な時計だった。芝1800メートルは8戦して2勝2着3回と最も得意な距離でもあり、本格化を印象付けた前走のレースぶりからも期待は膨らむばかりだ。

 昨年の勝ち馬ホエールキャプチャが▲。4歳時にヴィクトリアマイルを制覇しており、メンバー中唯一のG1馬でもある。6歳となっても衰えるどころか、牡馬混合のG3東京新聞杯を制し、前走のG2札幌記念では凱旋門賞にも出走したハープスター、ゴールドシップに次ぐ3着と健闘。G2となって斤量面の見直しがあり、重賞5勝馬の本馬が55キロで出走できるのも有利となる。古豪には厳しいレースではあるものの、東京競馬場は得意としているだけに侮ることはできない。

 ☆ディアデアマドレはG2フローラSなど重賞を3勝したディアデラノビアを母に持つ良血馬。クイーンSでは5着に終わったが、母譲りの強烈な末脚は広いコース向きであることは間違いない。

 ヴィクトリアマイル以来の休み明けとなる△ウリウリ。G3京都牝馬Sを勝ち、阪神牝馬S2着の勢いに乗って出走したG1で16着と思わぬ大敗を喫したが、大外枠で後ろからの競馬になったことに加え、勝ち馬が逃げ切る展開も向かなかった。立て直してくれば素質はヒケを取らない。

過去の提供情報

府中牝馬ステークス

【質問】1ヵ月後にはエリザベス女王杯を控えているだけに、古牝馬にとって府中牝馬ステークスは重要なステップレースになりますね。
それもあって、長らくG3レースとして行なわれてきたけれど、2010年にはG2に格上げされているからね。
本番を見据えて、各陣営が参戦してくることは間違いない。
だからこそ、レディパステル、カワカミプリンセスといったオークス馬やトゥザヴィクトリー、ローズバド、
アサヒライジング、ベッラレイア、ムードインディゴ、アニメイトバイオなどG1で連対経験がある馬が
好走しているんだろうね。
【質問】ということは、堅いレースなんですか?
過去10年を遡ってみると、1番人気が2勝、2着2回、3着2回という成績を残しているんだ。
ただ、2008年までは比較的上位人気馬での決着だったけど、2009年以降は荒れ気味。
まず、11番人気のレジネッタが3着に入ったのを皮切りに、2010年には14番人気のセラフィックロンプが2着。
2011年には三冠牝馬のアパパネが1番人気でに推されたものの14着に大敗。
そして、昨年は10番人気のマイネイサベルが制して波乱となったんだ。
質問】女の戦いだけに、難しいというわけですか?
そう言ってしまえばそれまでだけど、
1番人気が崩れた時は春からの休み明けという共通点があることも確かだよ。
複勝圏内に入った馬の前走を見てみると、クイーンS組が2007年に3着まで独占したのを含め7頭と最多。
昨年は新潟記念組が1、2着したように、夏に使ってきた馬を上位に捉えるべきだろうね。
【質問】古牝馬の有力どころが集まる重賞ですけど、高齢馬は苦戦しているみたいですね。
そう。
6歳以上は出走頭数も少ないけれど、馬券になったのはセラフィックロンプだけ。
カワカミプリンセスも6歳時には1番人気で6着に敗れているだけに、狙いは4歳と5歳に絞っていいと思うよ。
【質問】良く見ると、関西馬が圧倒的に多いような気がしますけど……。
完全に西高東低のレースだろうね。
この10年間で関東馬はわずか3勝。
それ以外にも馬券になったのは3頭を数えるのみで、関西馬が圧倒しているんだ。
ただ、ジョッキーは関東所属騎手が優勢。
関西の有力馬に関東のジョッキーが乗ってきた時は要注意ということだね。
【質問】昨年はディープインパクト産駒のドナウブルーが1番人気、マルセリーナが3番人気に推されていましたけど、血統的にはサンデーサイレンス系が強いんですか?
そうだね。
サンデーサイレンス系を中心視していいと思うよ。
その中でも、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイなどの中距離向き種牡馬が
実績を残しているね。
今後は君が言ったように、ディープインパクトやハーツクライなどにもマークが
必要になってくるんじゃないかな。
【質問】サンデーサイレンス系全盛の中で、気を吐いているキングカメハメハはどうですか?
代表産駒のアパパネが大敗したのを筆頭に、これまで1頭も馬券に絡んでいないんだ。
それどころか、ミスタープロスペクター系自体が、このレースと相性が悪い。
それよりも、東京巧者として名を馳せたトニービンの血が騒ぐレースなんだ。
昨年の勝ち馬であるマイネイサベルもトニービン直仔のテレグノシス産駒だったからね。
【質問】タイムや展開などでの傾向はどうですか?
それが一番、難しいんだ。
比較的、前で競馬をしている馬に有利なレースだったけど、
2009年と2011年は後方待機組が1~3着までを独占。
これは、その週の芝で行なわれるレースを見て、先行馬が残っているのか、
それとも外差しが利いているのかをチェックするしかないかな。
ただ、2010年は逃げたテイエムオーロラを筆頭に、先行した3頭で決まったけど、
本来はサンデーサイレンス系が強いだけあって、
牝馬特有の切れ味がある馬が上位に顔を揃えていることは覚えておきたいね。
G2全39レース徹底分析
うま

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