テスコガビー

テスコガビー

これまでに74頭いる桜花賞馬。
その中でも、色褪せることなく今なお輝き続ける伝説の桜花賞馬がいる。
杉本清の名実況「後ろからはなんも来ない」
速さと強さを兼ね備えた牝馬。

それが…

『テスコガビー』

父は北海道の小さな牧場で生まれたテスコガビーであったが、生まれた当初は牝馬とは思えぬ体格をしておりすぐ売れた訳ではなかった。
牝馬でこの体格があらゆる関係者から敬遠をされる結果となった。
その後、調教師の中住芳雄の目に止まり購入を決めたのだが、当初中住はこの馬を牡馬と思っており 歩様確認を行った際に初めて牝馬と気づいたとされている。

そして、中住の希望で青森の牧場で育成が始められ年が明けて東京の中住厩舎にやってきた。
名前は“テスコガビー”と名付けられた。
由来は、オーナーの隣人にスイス生まれの少女がおりその少女の愛称が『ガビー』と言われておりそこから取ったのだ。

当初のデビューの予定は8月の新潟開催であった。
しかし、頓挫があり9月の東京になり、鞍上には中堅の菅原泰夫が選ばれた。
この新馬戦を7馬身差で圧勝すると、以降も圧倒的なスピードを武器に3連勝。
特に3戦目の京成杯3歳ステークスでは2着馬に6馬身もの差をつけ、おまけにレコード勝ち。
この年の最優秀3歳牝馬に選ばれた。

翌年は、4歳での初戦に選ばれたのは牡馬との戦いの京成杯。
唯一の牝馬での参戦となったが、朝日杯3歳ステークス2着のイシノマサルらを負かし勝利。
その後、桜花賞トライアルの阪神4歳牝馬特別に出走を予定していたのだが、 レース間隔が空きすぎるためその前に再び牡馬との戦いを選び、東京4歳ステークスに出走した。
ここでは、カブラヤオーという牡馬と対戦する。
共に菅原泰夫が主戦を務めていたのだが、菅原はテスコガビーに騎乗。
レースでは、テスコガビーがカブラヤオーを終始マークする形を取り直線で並びかけると最後はカブラヤオーに屈指 テスコガビーは2着と惜敗した。
この敗戦が生涯で初めての敗戦だった。

そして、当初の予定どおり阪神4歳牝馬特別に向かったテスコガビー。
さすがに同年代の牝馬が相手では叶う馬などいなかった。
単勝支持率は88%というとてつもない支持を集め、結果はレコードでの逃げ切り勝ち。
万全の体制で桜花賞に向かうのであった。

1975年4月6日第35回桜花賞。
これまで負けたのはたった1回。
牝馬相手では負け知らずのテスコガビーを単勝1.1倍でファンは迎えた。
もちろん文句無しの単枠指定だった。
好スタートを切ると押してハナを主張した。

前半の半マイルが46秒前後と決してゆっくりとしたペースではなかった。
それでもテスコガビーは、4コーナー手前から徐々に後続を離しにかかり 直線を向いたからさらに後ろを離した。
その時、実況の杉本清はこう言った…

『後ろからはなんにも来ない。後ろからはなんにも来ない』

それだけテスコガビーの強さが際立ったものだった。
着差は大差。
桜花賞史上に残る圧勝劇であった。

次にテスコガビーが出走したのはオークストライアルの4歳牝馬特別。
ここは、完璧に仕上げられた桜花賞の反動があり3着。
そして、2冠をかけて挑んだ第36回オークス。
1番人気ながら、単勝オッズは2.3倍と桜花賞に比べたら大きく信頼を失うものであった。
ここでもハナを切ったのはテスコガビーであった。
桜花賞とは違いこのオークスではスローペースに落とした。
直線ではまた後続に大きな差を付けて8馬身差の圧勝であった。
これで牝馬2冠を達成した。

テスコガビーの秋の目標はヴィクトリアカップで、それに向けて調整が行われていたが その間に右足を捻挫してしまい、1年余りの休養を余儀なくされた。
復帰は1年後の5月のオープン戦だった。
テスコガビーと言えどもこのハンデは重く結果は6着。
その後、再び脚部不安を発症し休養。
馬主の要望により現役続行が決められ、調教を積まれていたのだが 1977年1月19日の調教中に急にテスコガビーは転倒。
すぐに獣医師が呼ばれ診断の結果は“心臓麻痺”
母親としての役目を全うすることなくテスコガビーはこの世を去ることになった。

有り余るほどのスピード。
それを十二分に発揮し、見るものを驚かせた桜花賞。

あどけない少女から付けられた名前だが、その走りは大人びたものであった。

テスコガビー
生年月日:1972年4月14日-1977年1月19日
父:テスコボーイ
母:キタノリュウ
戦績:10戦7勝
主な勝ち鞍:'75桜花賞(G1)
調教師:仲住芳雄
騎手:菅原泰夫
馬主:長島忠雄
生産者:福岡巌

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