キングカメハメハ

キングカメハメハ

ハワイに「カメハメハ大王」という人がかつて存在していた。
「カメハメハ」とはハワイの言葉で「穏やかな人」と言う意味を持った言葉である。

2001年に日本で生まれたキングマンボ産駒には、競馬界の大王と言う意味を込められて 名付けられ、日本で初めて“NHKマイルカップ”と“日本ダービー”の変則2冠馬に輝いた。

その馬こそ

大王・“キングカメハメハ”

なのだ

このキングカメハメハは、パドックでは実に穏やかであった。
しかし、一度ターフにその蹄を下すと異次元の強さを見せた。
その強さたるや、日本に留まるスケールではないようにさえ思えた。

キングカメハメハは栗東の松田国英厩舎に預けられることが決まった。
松田国英調教師と言えば、クロフネやタニノギムレットなどの名馬を育てていた調教師である。

そんな松田厩舎に入厩したキングカメハメハは、2003年11月16日の京都でデビュー戦を迎えた。
鞍上には安藤勝己。
安藤勝己はこの年に地方の笠松から中央に移籍をしてきたのだ。

大外からスタートを切ったキングカメハメハは中団でレースを進めて行く。
直線を向いて追い出すと馬場の真ん中を通って力強く伸びて勝利。
そのポテンシャルたるや、その先を完全に意識づけるものであった。

続く2戦目は武豊を配し阪神2000mのエリカ賞に向かった。
新馬戦とは違い、スタート後馬なりで好位を取りに行った。
前半の1000m63.2のスローペースを難なく折り合って、4コーナーを前に手綱を動かすのだがさほど動きは良くない。
直線を向いても若干もがいてる感はあった。
しかし、1完歩ずつ差を詰めていく最後は3/4馬身差の勝利。
新馬戦とは違い勝ちには勝ったが少々手間取った感じはあった。

2連勝で迎えた3戦目には中山で行われる京成杯になった。
鞍上にはダリオ・バルジュー迎えた。
今までとは打って変わって走りに機敏さが見受けられなかった。
結果は、フォーカルポイント、マイネルマクロスに先着を許し3着。
この敗戦が生涯唯一の敗戦であった。

その後、阪神で行われた2200mのすみれステークスに出走。
ここを単勝1.7倍の圧倒的人気に応えて勝利。
そして、陣営は京成杯の敗戦から中山競馬場は合わないと判断をし皐月賞を回避し、G3の毎日杯に駒を進めた。

外枠から発走し好位の3番手でレースを進めて行く。
ここでも折り合いを欠くことは一切ない。
正にレース中は“穏やかに”レースを進めて行ったのだ。
直線を向いて追い出すと、そこからムチを一発も使うことなく1番人気のシェルゲームに2馬身半の差を付けて勝利。

この勝利の後、陣営からNHKマイルカップに向かう事が発表された

キングカメハメハには成さねば成らない事があった。
それは、2001年と2002年に同じ変則2冠を狙った馬が松田厩舎にいた。
それは、『クロフネ』と『タニノギムレット』。
共にNHKマイルカップは負けてダービーは勝った。
が、その後屈腱炎を発症してしまい志半ばでの無念の引退を余儀なくされた。

『マイルから2400mまでを勝ってこそ種牡馬の価値がある』と持論を持つ松田国英にとってはこの2冠制覇こそ悲願であった。

この大偉業にキングカメハメハは挑戦するのであった。

2004年5月9日第9回NHKマイルカップ。
キングカメハメハは1番人気に推されたのだが単勝オッズは3.6倍と絶対的な信頼があったわけでは無い。
やはり、マイルとう距離の不安だったのだろう。
しかし、そんなことは杞憂に終わった。

ゲートが開き馬の気分に合わせてポジションを取りに行った。
そこはちょうど中団だった。
半マイル通過が45.6と明らかにペースは早かった。
ここでも大王は“穏やか”だった。
騎手の指示に従順に従い勝負の時を待っていた。
直線を前に早々外に持ち出し追い出しを始める。
内では2歳王者が粘るが坂を上ってからは差が広がるばかりだった。
終わってみれば5馬身差の圧勝だった。
勝ちタイムは1:32.5と優秀だった。
これでまず1冠。
残すところは先輩が達成できなかった日本ダービー。

2004年5月30日第71回日本ダービー。
人気は1番人気。
ファンもこの馬が1番強いと思っていた。

キングカメハメハはゲートに全く不安のない馬であった。
この日も絶好のスタートを切るとそのまま中団でレースを進めて行く。
1000m通過が57.6のハイペース。
だが、戦闘が話して逃げているので2番手以降にとっては平均的なペースであった。
4コーナーを前に2番人気のコスモバルクが早々先頭に立つ。
それを皐月賞馬ダイワメジャーが追う。
そして、コスモバルクが止まったところも黄色い帽子が抜き去って行った。
そう、『キングカメハメハ』だ。

坂を上ってから、ハーツクライが猛追してくるが1馬身半凌いでゴール。
松田悲願のNHKマイルカップとダービーの2冠制覇が成し遂げられた瞬間だった。
そして、鞍上の安藤勝己も移籍1年目にダービー制覇と言う離れ業をやってのけた。

秋は、天皇賞を目標に調整が進められその復帰戦には神戸新聞杯が選ばれた。
ダービーとなったキングカメハメハはここでは1.5倍の絶大なる支持を受け勝利。
さらにパワーアップしたキングカメハメハの姿がそこにはあった。

その後、予定通り天皇賞を目標に調教が進められていたが天皇賞の2週間前に屈腱炎を発症。
クロフネ・タニノギムレットに続いてまたも松田厩舎から屈腱炎での引退馬が出てしまった。
もはや、偶然などでは片づけられない出来事だった。

NHKマイルカップ・日本ダービーで見せた走りは古馬をも凌駕しその後どこまで活躍するのか期待させる走りであった。
しかし、その代償は計り知れないほど大きく取り返しのつかないものであった。

キングカメハメハ
生年月日:2001年3月20日
父:Kingmambo
母:マンファス
戦績:8戦7勝
主な勝ち鞍:'04NHKマイルカップ(G1) '04日本ダービー(G1)
調教師:松田国英
騎手:安藤勝己
馬主:金子真人
生産者:ノーザンファーム

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